「フジテック」前会長側が会見“海外への情報流出の危険性” 海外の投資ファンドと経営権めぐり対立
海外の投資ファンドと経営権をめぐる争いが続いているエレベーターメーカー「フジテック」の前会長側が2日、記者会見を開き、現在の経営体制では、海外への情報流出の危険性があるなどと主張しました。
「フジテック」の経営をめぐっては、創業家の内山高一会長と香港の投資ファンド「オアシス・マネジメント」が対立し、内山前会長が会長職を解任されるなど混乱が続いています。今月21日の株主総会を前に、内山前会長側が2日、記者会見を開きました。
内山前会長「海外の企業に買収されることになりますと、大きな経済安全上の問題が出てくるのではないかと」
「フジテック」は、防衛省や空港などを含め国内のエレベーターおよそ7万台を管理していて、内山前会長側は、海外の投資ファンドが実質的に経営権を掌握していることから、エレベーター内の個人情報などが海外に流出するおそれがあることを主張しました。
一方、日本テレビは投資ファンド「オアシス・マネジメント」に取材申し込みをしましたが、回答は得られませんでした。