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物価高でも“プチぜいたく” 高級志向のファミレスメニューやカップめん 年1回販売のポテトチップスも

2023年10月5日 21:17
物価高でも“プチぜいたく” 高級志向のファミレスメニューやカップめん 年1回販売のポテトチップスも

物価高が続き、節約志向が高まる中、“プチぜいたく”が人気となっています。ファミレスチェーンでは、ミシュランで星をとったシェフが監修した“コース料理”が登場。カップめんやポテトチップスでも、高級食材を使った期間限定の商品が人気となっています。

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「最近、あなたがした“ささやかなぜいたく”」を街の人に訪ねました。

主婦(30代)
「(ファミレスで)ハンバーグ大きいのとポテト、アイスクリームと。1500円くらい」

会社員(30代)
「(彼氏の)誕生日を祝うので、ちょっといい焼き肉を。ぜいたくですね」

主婦(40代)
「デパ地下のお総菜。普段食べられない。ローストビーフのサラダと…あとなんだろ。2人で3600円。主婦にしたらぜいたくです」

そんな“プチぜいたく気分”をくすぐる、ファミレスの期間限定メニューがありました。ファミレスチェーンの「デニーズ」が提供している、ミシュランで星をとった「Regalo」の小倉知巳シェフ監修の「スパゲティ、スープ、サラダの3品セット」、1969円です。(「シェフのおすすめ3品セット」 ※来月6日まで)

味へのこだわりはもちろん。料理を1品ずつ“コース”として提供することで、ぜいたくな時間を演出しています。

お客さん
「うん、おいしいよ」

セブン&アイ・フードシステムズ・販売促進部 諏訪美紀子さん
「少し特別な時間を過ごしたいお客様にご支持いただいていると思う」

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おなじみのカップめんにも“プチぜいたく”な新商品が登場しています。カップヌードルの「特上 カップヌードル」です。279円と通常の商品より20円ほど値段は高いですが、“謎肉”のサイズを1.5倍にし、トリュフオイルを加えるなど具材やスープを豪華にして“特上”な味わいに仕上げたということです。

特上 カップヌードル
特上 カップヌードル カレー
特上 カップヌードル シーフードヌードル
特上 カップヌードル チリトマトヌードル
(※期間限定 ※店舗によっては品切れの場合があります)

とはいえ「物価高」が続く中、なぜ今“プチ高級路線”なのでしょうか。

日清食品・ブランドマネジャー 川合陽介さん
「節約志向が高まっている一方、価値を感じるものに対しては、価格が少し高くても購入したいという方が増えてきています」

街の声を聞いてみました。

ネイリスト(20代)
「きのう鯛を買いました。(子どもが)お食い初めだったんですよ。安いところ(お店)を巡って電話して。節約とぜいたくも含めて」

消費動向に詳しい専門家も、“プチぜいたく”を望む人は多いと話します。

日本総研・調査部 小方尚子さん
「節約ばかりではつらいというところもありますので、大きなぜいたくをしていいかなと思える人は少ないけど、プチぜいたくであれば生活の彩りとして、たまにはいいかなという人が多いとみています」

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そんな消費者の心理を見極め、ヒットしている“プチぜいたく”なお菓子もあります。

全国で生産されるじゃがいものうち、0.3%しか出回らないという希少な「今金男しゃく」を使用。6袋セットの販売のみ(1480円※ネット販売のみ 数量限定)ですが、1袋あたりの値段は通常品の2倍、250円ほどする高級ポテトチップスです。1年に1度、イモがとれる時期だけの販売ながらも、7年連続で過去最高売り上げを更新し続けているといいます。

湖池屋・スナックEC課 佐藤剛一さん
「(お菓子は)“嗜好品”であるというところと、そこの需要にしっかりと食い込んでいけている」

お菓子への出費は惜しまない人が多いと見極めたことも、売れている理由だとしています。

せっかくの“食欲の秋”。たまには“プチぜいたく”をしてみるのもよいかもしれません。

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