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野菜高騰 ニンジン2倍、キャベツやきゅうりも1.5倍 連休前には落ち着く…?

2024年4月18日 21:04
野菜高騰 ニンジン2倍、キャベツやきゅうりも1.5倍 連休前には落ち着く…?

天候不順などが原因で野菜の価格が高騰しています。平年と比べキャベツは1.5倍、ニンジンは2倍近い価格になっています。この野菜の高騰、いつまで続くのでしょうか。

どんよりした天気となった都内のランチタイム。お客さんが、夢中でほおばっていたのは、気分爽快!スパイスが効いた北海道発祥とされる「スープカレー」です。

味のアクセントとなるのが、大きめにカットされたニンジンやナスなどの野菜。しかしいま、これらの野菜が“値上げの波”にさらされています。

スープカレーカムイ店主 諸橋カムイさん
「一番困っているのがニンジン。1本それまでが35~45円だったものが100円を超える勢い」

特にニンジンの価格高騰が顕著だというのです。こちらの店では、スープカレーに欠かせないニンジンの仕入れ値が約3倍に。1日に40本ほど使うということで…

スープカレーカムイ店主 諸橋カムイさん
「4月1日から全部150円、スープカレーは値段を上げている」

1月から4月中旬におけるニンジンの平年の卸売り価格。1キロあたり100円から150円ほどの間で推移していますが、今年は2月ごろから上がり始め、4月に入り“急上昇”。 この2週間ほどで100円以上高騰し、平年の2倍以上となっています。

理由は、農水省によると、主力産地の徳島県で本来タネをまく時期の11月に雨が多く、タネをまくことができず、出荷量が減ったことなどがあげられるということです。

価格高騰はニンジンだけにあらず。

アキダイ 秋葉弘道社長
「春野菜の代表格“春キャベツ”ですね」

1玉270円で販売する“春キャベツ”は…

アキダイ 秋葉弘道社長
「仕入れ価格は1玉350円」

――えっ!

卸売り価格が平年の約1.5倍に高騰し「赤字」で販売。ほかにも…

アキダイ 秋葉弘道社長
「春きゅうり、落ち着いてきたと思ったら上がった。例えば、ふきのとうとかタラの芽。群を抜いて高い」

“春の野菜”が軒並み高騰。安くなっている野菜を見つけるのが大変なほどです。

みなさん、知恵を絞っています。

2人の子を持つ母(30代)
「カット野菜は割高なので、安い時に買って切って冷凍。野菜、極力使わないどんぶり。(昨日は)ひき肉とニラのどんぶり」

夫と子供2人の4人家族は…

母(20代)
「ミートソースをよく作るんですけど。ニンジン、セロリ、タマネギを入れていた。最近は キノコ、シイタケ、エリンギ」

ちなみに、夕飯の献立は「肉じゃが」。使う材料は、タマネギ、ニンジン、ジャガイモ。そして、“ナスのみそ炒め”用というナス。合わせて1070円です。タマネギ以外は年初と比べ高騰したものでした。

この状況はいつまで続くのか? 小売価格に詳しい専門家は…

生活経済ジャーナリスト 柏木理佳さん
「気温が安定すれば 生産量も増えてくる。天候がよければ、きゅうりとかピーマンはGW前には落ち着いてくるかなと…」

ゴールデンウイークに差し掛かる4月下旬ごろから価格が安定する可能性があるといいます。

その一方で…

生活経済ジャーナリスト 柏木理佳さん
「ドライバー不足によって配送がうまくいかなかったり、人件費が上がっていくので、その分が価格に上乗せされる懸念」

天候以外の理由で値上がりする懸念もあるということです。

食生活に欠かせない野菜。気兼ねなく買えるようになるまで、少しの辛抱が必要そうです。

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