「あらゆる手段を排除しない」神田財務官、市場をけん制 約33年10か月ぶりの円安水準受け
外国為替市場で円相場が一時1ドル=153円台と、およそ33年10か月ぶりの円安水準となったことを受け、財務省の神田財務官は11日朝、「あらゆる手段を排除しない」と市場をけん制しました。
財務省の神田財務官は、円相場の今年に入ってからの動きについて、「かなりの変動幅だと見ている」と話し、「行き過ぎた動きには、あらゆる手段を排除せず、適切な対応を取っていきたい」と市場をけん制しました。
外国為替市場で円相場は今年1月の1ドル=140円程度から10円以上動き、およそ33年10か月ぶりの円安ドル高水準となっています。
市場で政府・日銀による為替介入への警戒感が高まる中、神田財務官は「特定の水準を念頭に判断をしているわけではない」と明言を避けました。