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1ドル=153円台まで下落…33年10か月ぶり 米消費者物価指数3.5%の上昇受け

2024年4月11日 6:09
1ドル=153円台まで下落…33年10か月ぶり 米消費者物価指数3.5%の上昇受け

アメリカの3月の消費者物価指数は、市場予想を上回る3.5%の上昇となりました。これを受け、外国為替市場で円安が急速に進み、1990年6月以来、およそ33年10か月ぶりに1ドル=153円台まで下落しました。

アメリカ労働省が10日に発表した3月の消費者物価指数は、前の年の同じ月と比べて3.5%上昇しました。市場予想の3.4%を上回り、伸びは2か月連続で拡大しています。

また、変動の大きい食品とエネルギーを除いた上昇率も、市場予想を上回り、3.8%となりました。インフレ抑制のために利上げを繰り返してきたアメリカのFRB=連邦準備制度理事会は、年内に利下げを始める見通しです。

しかし、インフレの根強さが改めて示されたことで、市場では早期の利下げ観測が後退し、日米の金利差を意識した円を売ってドルを買う動きが広がりました。外国為替市場では円安が急速に進み、円相場は、1990年6月以来、およそ33年10か月ぶりに1ドル=153円台まで下落しました。

円安が急速に進んだことで、市場では、政府・日銀による為替介入への警戒感が高まっています。