日銀総裁「必要があれば躊躇なく追加緩和」大規模金融緩和策を継続
日銀は金融政策決定会合で、大規模な金融緩和策の継続を決めました。黒田総裁は会見で、為替の変動を念頭に、「必要があれば躊躇(ちゅうちょ)なく追加の緩和措置を講じる」と改めて強調しました。
日銀は金融政策決定会合で、金利を低く抑える今の大規模な金融緩和策を継続することを決めました。欧米各国で大幅な利上げが相次ぐ中、日銀は金融政策を変えず、当面、金利を上げない姿勢を改めて示した形です。
黒田総裁「必要があれば、躊躇なく追加的な金融緩和の措置を講じます」
黒田総裁は会見でこのように述べた上で、円安の進行について、「わが国経済にとってマイナスであり、望ましくない」と改めて強調しました。
一方で、日銀はあわせて発表した今年度の物価上昇率の見通しについて、円安や物価高が進んでいることから、前回7月の2.3%から2.9%へと引き上げました。
黒田総裁は、今の物価上昇は賃金の上昇を伴わない一時的なものだとして、賃金上昇が伴う形で物価を安定させるという目標が実現するまで金融緩和策を続ける考えを示しました。