「洋上風力発電」拡大に向け導入計画
政府と民間企業でつくる協議会は、海に設置した風車で発電する「洋上風力発電」の大幅な利用拡大に向け、数値目標を盛り込んだ導入計画をまとめました。
政府は、洋上風力について、再生可能エネルギーの中でも特に大量導入が期待できる発電方法として、脱炭素社会に向けた「切り札」と位置づけています。
15日にまとまった計画では、現在1.4万キロワットしかない洋上風力による発電能力を、2040年までに大幅に拡大し、3000万キロワットから4500万キロワットにするとしました。これは、大型の火力発電所、30基から45基に相当する規模です。
また、課題となっているコストの削減についても、数値目標が示されました。
洋上風力のうち風車の土台を海底に固定した「着床式」の発電について、2030年から2035年までに、1キロワット時あたり8円から9円で発電できるようにするということです。
梶山経産相「魅力的な国内市場の創出を、政府としてしっかりコミットし、国内外からの投資の呼び水とすること」
政府は、こうした目標を掲げることで、洋上風力への投資を呼び込み、民間の技術開発を促すとともに、海外市場への売り込みも図りたい考えです。