夏と冬に「電力ひっ迫」7年ぶり節電要請 “罰則付き”も検討へ
ことしの夏と冬は電力がひっ迫する見通しで、政府は7年ぶりに家庭や企業へ節電を要請することを決めました。節電を要請されたらどうするのか、共働き夫婦や飲食店を取材しました。
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7日夜、神奈川・横浜市で5歳の息子がいる共働き夫婦を取材しました。夕食後の日課は──
5歳の息子がいる伴野裕一さん(34)
「ほとんど一日中(洗濯機を)回してるっていう感じですね。子どもの幼稚園の服とか、汗とかかいたりするんで、着替えさせたりとか」
電気代は毎日かさむといいます。
その電力をめぐって、政府は7日、5年ぶりに「電力需給に関する検討会合」を開きました。
松野官房長官
「できる限りの節電、省エネへのご協力をお願いいたします」
ことしの夏と冬は電力がひっ迫する見通しで、7年ぶりに家庭や企業へ節電を要請することを決めました。中でも重要なのが、太陽光による発電量が減り始める「午後5時~8時」の時間帯です。節電を要請されたらどうするのか、先ほどの家族は──
伴野裕一さん(34)
「掃除機の充電だとか、あとはゲームとかパソコンとかスマホとか、やたらあるんですよ。こういうのを時間をずらして夜遅く充電するとかかなと。冷蔵庫とか止めるわけにいかないので、小さいところから」
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東京・新宿にある「釣船茶屋ざうお新宿店」。自分で釣り上げた魚をその場で調理してもらえます。この店にも、節電要請で“止められないもの”があります。
店長
「いけすを維持するために(ポンプを)24時間稼働させている。 (電源を)止めてしまうと魚が死んでしまうので、どれも止めることはできない」
水質維持のため、合計9個のポンプの電源は切ることができないといいます。
──省エネ要請があった場合は?
店長
「エアコンの温度の設定を高く(してと)指導が出るのかなと思うので、(店内の温度が上がる分)ドリンクをその時間帯少し安く、みたいなイベントで」
この夏迎える“電力危機”。さらに政府は、夏より深刻な電力不足が懸念される冬に向けても、罰則付きの「電力使用制限令」についても検討するということです。
(6月7日放送『news zero』より)