ZHD×LINE 統合でGAFAに対抗へ
ヤフーを展開するIT大手「Zホールディングス」と無料通信アプリを運営する「LINE」は、1日、経営統合しました。両社のトップは日本テレビのインタビューにこたえ、GAFAに対抗していく戦略を語りました。
「Zホールディングス」と「LINE」が統合してできる新たな『Zホールディングス』では、川邊健太郎氏が引き続き社長を務めます。「LINE」の社長だった出澤剛氏は、新しく共同代表に就任しました。
いつから統合を考えていたのか、二人は次のように話しました。
ZHD・出澤剛共同代表「LINEが無いものを(ZHDが)かなりたくさん持ってるっていうのが私の印象でもあって、また、この統合に向かう最初のきっかけでもあった」
ZHD・川邊健太郎共同代表「一社一社だとGAFAに対して力及ばずで、どちらも敗れてしまうというのが我々の本当に問題意識でした」
両社が統合にあたり意識しているのは“GAFA”とよばれるアメリカの巨大IT企業です。
ZHD・川邊健太郎共同代表「GAFAのまねっこをするというのではなくて我々のオリジナリティーを利かして、それでユーザーから圧倒的に支持されるという世界にしていきたい。日本に住む人に対して、その課題の解決を優先的にやっていくと、それによってグローバルなサービスであるGAFAに局地戦できっちりと勝っていきたい」
――局地戦なんですか?
ZHD・川邊健太郎共同代表「日本は日本で局地戦です。ただ我々もLINEのアジアで強い地域も含めてやっていきますんで、徐々にグローバル展開になってくると思いますけれども、まずはやはり日本に住むユーザーに対してGAFAよりも良いサービスを提供すると、まず最初にやるべきこと」
両者は“GAFA”に対抗するため、今後5年間で5000億円の新規事業への投資を行うと1日の会見で発表しました。
国内最大級のIT企業となった『Zホールディングス』。国内だけにとどまらず世界的に画期的なサービスを生み出せるのか、期待がかかっています。