オードリー・タン氏COCOA不具合に意見
台湾のデジタル担当相のオードリー・タン氏を招き、感染対策でのデジタル活用などについて意見を聞くイベントが開催されました。
台湾では、新型コロナウイルスによるこれまでの死亡者が11人に抑えられていて(4月24日午前0時時点)オードリー・タン氏は、デジタルを使ったコロナ対策で中心的な役割を担ってきました。
どこの店舗に、どれだけのマスクの在庫があるかがリアルタイムでわかる地図アプリの開発を進め、結果的に台湾の感染者を少数におさえこんでいることから、世界で注目をあびました。
オンラインイベントでは参加した日本企業の幹部や大学の学長、学生、メディア関係者などからの質問に、タン氏が答えました。
日本では、接触確認アプリ「COCOA」で不具合が出るなどコロナ対策がデジタル分野でうまくいっていないことについて、意見を求められたタン氏は、新しい対策を導入するのは時間がかかるため、すでにあるアプリなどを活用して早く対策を進めることが大事だという認識を示しました。台湾では、人々が慣れ親しんでいるアプリを活用する形で対策を素早く進めることができたと話しました。
また、接触確認アプリ「COCOA」については、日本の国民がワクチン接種を受けてゆっくりできるような状況になったら、もう一度何が間違っていたのかを見直すことや、年に1回は訓練をすることなどを提案しました。
タン氏はすでにワクチンを1回接種したということで、2回目の接種をしたら日本に行きたいと語っています。