NTTと富士通、次世代通信に向け提携へ
さまざまな産業でデジタル化が進みデータ通信量が増えるなか、次世代の通信ネットワークの構築に向けて、NTTと富士通が業務提携すると発表しました。
NTTと富士通は業務提携し、通信基地局向けに光通信技術を使った半導体などの開発と生産を共同で進める、と発表しました。NTTが開発した光を活用した通信技術を、富士通が半導体などに組み込む設計を行い、次世代の通信ネットワークとして早期に製品化することを目指すとしています。
両社によりますと、このネットワークは現在使われている4Gや5Gなどの通信に比べて、少ない消費電力で大量のデータを送れるということです。
富士通の時田社長は会見で「5Gの電波を届けるためには、日本国内だけで28万台という基地局が設置される必要があり、そのために膨大な電力を消費する。今後、ますます高速でリアルタイムな高度なサービスが必要になっていくことによって、そのインフラを動かすための電力を最小限におさえることは、社会全体の課題」と語りました。