マックから小学1年生へ 安全な通学路
マクドナルドは、全国の小学1年生に「安全笛」を贈る活動を今年も行っています。背景には、登下校時に高まる犯罪のリスクがあります。
■マクドナルドが新小学1年生に「安全笛」をプレゼント
日本マクドナルドでは、今年も全国の新小学1年生に「安全笛」を贈呈しました。
贈られたのは、表面に反射材が貼ってあるプラスチック製の笛。紐がついているのは、ランドセルなどに取り付けて持ち歩くことを想定しているからです。子どもが危険を感じたときに吹くと、「ピーッ」という大きな音が鳴り、周囲の人に助けを求めるのに役立ちます。
広報部の石黒友梨さんは、「子どもだけで行動する機会が増えるのが、小学校入学のタイミング」「安全笛で身を守ってほしい」と説明しています。
■全国の小学1年生「8割」に贈る
マクドナルドが続けている、この安全笛を贈る取り組み。はじまりは2003年にさかのぼります。
マクドナルドによりますと、沖縄県のある店舗が、地元の警察から「4月になると子どもが連れ去りなどの被害に遭う事件が増える」と聞いたことがきっかけです。地域に密着したビジネスを掲げるマクドナルドは、この話を聞いてすぐに、何ができるかを警察と相談。「安全笛」を配ることを決めたといいます。
安全笛の贈呈は、その後、各地の県警や教育委員会などと協力体制を築いたことで、取り組みは47都道府県に拡大し、19年目になる今年は全国の新小学1年生の8割にあたる数の安全笛を届けました。
■子どもが犯罪に巻き込まれやすい時間は“登下校中”
安全笛を贈る背景には、登下校時に高まる犯罪のリスクがあります。
令和元年版の警察白書では、平成26年から30年までに13歳未満の子どもが被害者となる殺人、暴行、強制わいせつなどの犯罪件数のうち「道路上で起きた事件」が時間帯別で集計されています。結果を見ると、子どもの登校時間にあたる午前7時台と、下校時間にあたる午後3時から午後6時の間に起きた犯罪の件数が多く、全体の65%を超えています。
マクドナルドでは、今後も「安全笛」の取り組みを続け、全国の小学1年生全員に贈ることをめざしたいとしています。