長雨や日照不足でレタスに影響 出荷量減も
長雨などで、一部の野菜の価格が上がっています。中でも、レタスに影響が出ています。何がおきているのでしょうか。
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千葉市にある畑で育てられていたのは。
つなぐファーム・寺沼健斗さん「こちらがうちで作っているリーフレタスになります」
鮮やかな緑に育ったリーフレタス。9日出荷予定だといいます。一方、すぐ隣の列では。
寺沼健斗さん「このあたりのレタスは病気になったので出荷できない」
長雨の影響でレタスに病気が発生するなどし、一部が出荷できなくなってしまったといいます。さらに、先月には畑が冠水してしまう被害も。
寺沼健斗さん「全体の6割から7割くらいが(出荷できない)このような状態に」
出荷量は大きく減ってしまったといいます。天候の影響を受けやすい野菜。農林水産省が7日、発表した直近の野菜価格の調査によりますと、キャベツやにんじんは平年よりやや安くなっていますが、レタスは平年比で59%高く、トマトも23%平年より高くなっています。
背景にあるのは、先月中旬からの全国的な長雨と気温の低下。そしてそれに伴う日照不足です。都内のスーパーでは。
スーパーアキダイ関町本店・秋葉弘道社長「レタス、長野県産のレタスですが、これは値段が急激に上がっていますね」
先月の前半は平年より安かったということですが、現在は平年の倍ほどで販売。仕入れ値は、1週間で大きく乱高下する状態が続いているといいます。
秋葉弘道社長「今まで30年以上この業界にいますけど、初めてというくらい暴れています相場が、こんな状態です」
東京・渋谷にある飲食店、その名も「しゃぶしゃぶ れたす」。肉に加え、新鮮なレタスなど旬の野菜をしゃぶしゃぶで味わうことができます。仕入れには大きな影響は出ていないということですが。
しゃぶしゃぶ れたす 渋谷センター街店・小柳勝晴店長「こちらのレタス、少し小ぶりになってしまっている」
先月終わりごろから、入荷するレタスがややこぶりなものが増えているといいます。
小柳勝晴店長「取引業者や生産者のおかげで、値段等は変えず、そのままお客さまに満足していただくという形をとらせていただいています」
一方、北海道では、雨不足が作物に影響を及ぼしていました。タマネギの生産量日本一の北見市では、収穫作業が本格的に始まりましたが。
JAきたみらい玉葱振興会・加藤英樹会長「タマネギの葉自体がもうやけ上がるみたいな形で、根もやられてしまったのでなかなか肥大につながらず」
記録的な猛暑や雨不足による干ばつの影響で大きく育たず、例年よりこぶりになっているといいます。さらにジャガイモも。
JAきたみらい馬鈴薯振興会・石村博樹会長「この辺だともう規格外品になっちゃうかな。うちとしてはいつもの平年よりは、3割ぐらいは収量が落ちるかなという感じ」
雨が少なかった影響で形が安定せず、収穫量も平年より3割減の見通しで、高値が見込まれているということです。