コロナ禍の食卓の救世主「ミニ」食品が人気
自宅でとることが多くなった食事ですが、ついつい食べ過ぎてしまう人も多いのではないでしょうか。カロリーだけでなく、食材を使い切れるかなどの悩み解消の手助けにと、いま「ミニ」サイズの食品が注目されています。
◇
ベルギー発祥のチョコレートメーカー「ゴディバ」。
今月から販売を開始した“キュートなルックス”でひときわ目を引く新スイーツが、ミルク・ダーク・ルビー3種類のチョコレートを楽しめる“ミニ”ロールケーキと、イチゴ・レモン・パイナップル3種類のフルーツフレーバーの“ミニ”ロールケーキです。
大きさはクッキーとほぼ同じ“一口サイズ”で、“コロナ禍”ならではの“こだわり”がありました。
ゴディバ・イオンレイクタウン店 上窪穂月店長
「なかなかコロナ禍の中では切り分けてシェアするのが少し難しくなっているので、そのまま個人でシェアできるサイズにこだわっております」
◇
一方、食卓での最近のお悩みは…
主婦・70代
「ちょっと葉物が高いかな、天気が悪いから」
会社員・40代
「やっぱり最近(野菜が)高くなっている」
東京都の市場では白菜やレタスの価格が平年の倍ほどとなるなど、多くの野菜の高値が続いています。
■東京都中央卸売市場(21日)
白菜 平年比225%
レタス 平年比194%
主婦・70代
「(Q.白菜とか買うときにまるごと買いますか?)半分買います。残しちゃうんですよ、どうしても食べきれなくて」
こうしたニーズを受け、きのこ製造大手の「ホクト」が10月から販売を開始するのがミニサイズの「マイタケ」です。
ホクト広報・IR室 前田哲志室長
「これが通常の株型。これを半分にしてトレーに入れて販売する『ジャストパック』を新しくラインアップに加えた」
今までは100グラムのパックのみでしたが、新商品は50~60グラム。
マイタケを半分にカットする機械を新たに導入したといいます。狙いは…
ホクト広報・IR室 前田哲志室長
「高齢化に伴いましてマイタケ100グラムだと量が多いという声も聞かれてきましたので。つけ足したいなという時には半分だとちょっとした料理にも使えますし、簡便さという意味でも利用いただける」
◇
“コロナ禍”でますます人気の“定番商品”もあります。
“冷凍食品でも味は本格派”、ニチレイフーズのロングセラー、「ミニハンバーグ」です。
両面を一気に焼き上げる独自の製法を採用。ジュージューという音が聞こえそうなほどアツアツの状態でコンベヤーを流れていったあと、すぐさま冷凍、容器に詰め込まれていきます。
もともと子どものお弁当などでの利用を想定して開発されましたが、食卓の「もう一品」としての利用も増えているといいます。
その背景に…
ニチレイフーズ・広報担当 原山高輝さん
「コロナ禍において、スーパーマーケットの総菜はバラ売りから袋売り・パック売りに変化している」
総菜のバラ売りをするスーパーが減り、冷凍食品、さらには使いやすいミニサイズの需要が増えていると分析しています。
ほかにもワンハンドで食べられるミニサイズの冷凍お好み焼きも「テレワーク」の増加などで売り上げを伸ばしているということです。