手のひらサイズ“ミニ家電”エアコンも登場
おうち時間を充実させるある家電が、いま注目されています。それは、手のひらにのるサイズの「ミニ家電」です。ミニアイロンにミニホットプレート、さらにはミニエアコンも新たに登場しています。
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都内の家電量販店で、お客さんは、手のひらサイズのマッサージ器に興味をもっていました。小さいため持ちやすく、収納にも困らない大きさだそうで─。
お客さん
「(テレワークで)肩とか首がこりやすいので、椅子(のマッサージ器)は置く場所がないので、小型の方がいいですし」
さらに、おうち時間をより充実して過ごすために手のひらサイズのプロジェクターや、小型の燻製機まで登場しています。いま、小型化した家電がコロナ禍でニーズが高まり注目を浴びているといいます。
都内の家電メーカーが開発した色とりどりのホットプレートは、ドーナツやホットケーキを手軽に作ることができるといいます。これも手のひらサイズです。
直径は、およそ13センチで、ケトルと比べても3分の1ほどの大きさです。
ウィナーズ商品開発部 佐藤久美さん
「お子さんと一緒だとキッチンの中で、一緒に焼いたり、大変だと思うので、(小さいから)好きなところで使っていただける」
テーブルやダイニングなど場所を選ばず、子供と料理ができるとあって、コロナ前と比べて売り上げは2倍になったといいます。
さらにできあがったドーナツも5センチほどと小さく、子供でも食べやすい大きさも人気の一つです。チョコでデコレーションしたり、マシュマロで動物にしたり、様々なアレンジが楽しめるといいます。
ワッペンを貼り付けるアイロンも─。
ドウシシャ家電事業部 大橋元マネジャー
「手のひらサイズのアイロンとなっていまして」
長さは10センチほどで、通常のアイロンと比べると二回り以上もコンパクトになっています。一見おもちゃのように見えますが、アイロンの先端から霧を噴射できたり、スチームがだせたりと、様々な素材の衣類のアイロンがけに対応しています。
小さくても大きな仕事をしてくれるミニアイロン─。
ドウシシャ家電事業部 大橋元マネジャー
「おうち時間が増える中で、手芸などの細かい作業に適している」
マスクなどの小物のアイロンがけにも向いていて、コロナ前と比べ売り上げはおよそ3倍に伸びたといいます。
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おうち時間の増加によりミニ家電の人気が高まる中、関東も梅雨明けしこれからの暑い夏には欠かせない、あの家電もミニサイズになりました。
それがミニエアコンです。今月、空調メーカーが1500台限定で販売しており、従来のエアコンと比べ大幅に小さく室外機と室内機を一体化させることに苦労したといいます。苦労しただけあって小さくても冷却機能は強力で─。
ダイキン 空調営業本部事業戦略室 野口愛子さん
「マイナス10度の冷風をだすことができる」
温度調節はできませんが、空気を取り込み周囲の温度よりも10度低い風がでるように設計しているといいます。持ち運びしやすいように取っ手も付けられていて、コンセントがあれば好きな場所でエアコンの涼しさを味わうことが可能です。
ダイキン 空調営業本部事業戦略室 野口愛子さん
「おうちで過ごす人も多いと思います。エアコンの風が届かないエリアや、涼しさがほしい時に使っていただければ」
コロナ禍の夏を乗り切る、新たな切り札になるかもしれません。