“制限緩和”実証実験 政府の実施概要入手
コロナ禍での行動制限を緩和するための実証実験について、政府がまとめた実施概要を日本テレビが入手しました。実験は12道府県の飲食店、サッカーJリーグの試合や体操の世界選手権・新体操の世界選手権大会などで行われます。
日本テレビが入手した政府の実施概要によりますと、行動制限の緩和に向けた実証実験は飲食店、ライブハウス・小劇場、大規模イベント、観光等の分野において感染防止対策を継続したうえで、ワクチン接種歴の確認や事前の検査のオペレーション等を検証し、日常生活の回復に役立てたいとしています。
飲食店については、第三者認証を取得している店舗、ライブハウスや小劇場は感染対策をしっかり講じているところとし、ワクチン接種歴の確認や事前の検査のオペレーションなどを検証します。
また、入店者や入場者リストの作成や換気状態の計測も行って実効性を検証し、当日はアンケート、後日、フォローアップ調査を行います。
実験は「4人以下」としている人数制限や、営業時間などの制限を緩和して行われます。
さらに、スポーツ、コンサートなどのイベントにおいても、人数制限を緩和して同様の検証を行ったうえで、マスクの着用率や大声の把握、人の密集を感知・共有する技術、人々が会場に直行、あるいは自宅に直帰しているかを観測する技術なども検証します。
大規模なイベントについては10月6日に愛知県の豊田スタジアムで行われるJリーグのYBCルヴァンカップ準決勝をはじめ、10月18日から31日まで行われる体操の世界選手権・新体操の世界選手権、北九州大会などで行われます。
飲食店での実証実験は、北海道、埼玉、千葉、神奈川、石川、滋賀、京都、大阪、兵庫、福岡、熊本、沖縄の12道府県で、東京都は含まれません。
ライブハウスや小劇場での実験は、北海道、愛知、大阪、熊本で行われます。
具体的な店舗名は後日、新型コロナウイルス対策推進室のホームページで公表される予定で、政府はこの内容を30日夕方にも公表する方針です。