日産自動車、ロシアでの生産・販売事業から撤退を発表
ロシアによるウクライナ侵攻を受け、日産自動車はロシアでの自動車生産、販売事業から撤退すると発表しました。
日産はロシアのサンクトペテルブルク工場での生産や、各地の販売店などロシアでのすべての事業から撤退すると発表しました。
ロシアでの自動車の生産はウクライナ侵攻を受けて3月から停止していましたが、外部環境が変わる兆候が無いため撤退することになったということです。
これまでの事業は、ロシア国営の研究機関「自動車・エンジン中央科学研究所」に1ユーロで譲渡されます。
これにより、日産はおよそ1000億円の特別損失を計上するということです。
事業を譲渡したあともロシアの工場などで働く2000人弱の従業員の雇用は1年間は守られるということで、日産の内田社長は「ロシア市場で事業を続けることはできませんが、我々の仲間を最大限支援できる解決策を見つけることができました」とコメントしています。
トヨタ自動車も先月ロシアでの生産を終了すると発表しており、ウクライナ侵攻をめぐる企業活動への影響が広がっています。