全国10月発電量 原子力と太陽光の割合増
今年10月の全国の発電量は、前の年の同じ月に比べて原子力発電と太陽光発電の割合が増える結果となりました。
電力広域的運営推進機関が今週発表した全国の電力会社の実績によりますと、10月の全国の発電量(=電力の需要)はおよそ6815万8945MWhとなりました。
日本エネルギー経済研究所の小笠原潤一氏によりますと、緊急事態宣言が終了して経済活動が活発化したことから、前の年の同じ月に比べて電力の需要は増加しました。
原子力については、去年から美浜原発3号機などが再稼働したことで前の年に比べて発電量が増えています。一方で、10月に定期検査に入った発電所があることから、今後供給量は減ると分析しています。
また、太陽光発電の発電量も前の年の同じ月に比べて増加しました。原子力と太陽光の割合が増えていることから、調整電源である火力発電の割合は減る結果となりました。
今後の見通しについては、気温が下がるにつれて暖房をつける人が増えるため、電力の需要はさらに増えるとしています。
画像:電源別 発電量割合・円グラフ
※電力広域的運営推進機関のデータをもとに日本テレビが作成