備蓄米、3月半ばに放出へ 農水省が発表 コメ価格高止まり抑制なるか
コメの価格が高止まりする中、農水省は14日、3月半ばには備蓄米を放出すると発表しました。農水省前から中継です。
江藤農水相は備蓄米放出について「胃に穴があくぐらい悩んだ」ものの、「他に打つ手がない」と説明しました。
江藤農水相「販売数量は21万トンとします。流通が滞っている、スタックしている状況を何としてでも改善したいという強い決意の数字だと受け止めていただきたい」
農水省によりますと、放出する備蓄米は令和6年産を中心に5年産も加えた21万トンで、まず3月初めに15万トンについて入札を行い、3月半ばには業者へ引き渡す予定です。
これにより、3月末から4月にかけて放出された備蓄米が店頭に並ぶ見通しです。
引き渡した業者には隔週ごとの報告を義務づけ、備蓄米が流通しているか確認する方針です。
また、これでも流通の正常化に効果が無ければ、江藤農水相は「21万トンを超えてでも出すんだと農水省の意志は示す」として、追加放出も辞さない構えです。
一方で、品薄になってから放出決定までに半年かかった点について、「批判は甘んじて受け止める」としました。
放出される備蓄米の規模と時期が明らかになり、これでコメ価格の高止まりが抑制されるかどうかが今後の焦点となります。