【解説】電力消費量“急増”の可能性…新たな「エネルギー基本計画」議論開始 ポイントは?
経済産業省は、新たな「エネルギー基本計画」に向け議論を開始します。日本テレビ経済部の岩田記者が解説します。
――「脱炭素」と「電力安定」の両立策が焦点ということですがポイントは?
ポイントは3年前の予想を大きく上回り、電力消費量が急増する可能性です。
今のエネルギー基本計画は3年前に策定されましたが、その際は2030年の電力需要は減少しているという見通しでした。
しかし、その後、例えばChatGPTといった生成AIの活用が広がっています。生成AIは莫大な電力を使うため、この需要に応えるデータセンターも建設ラッシュとなっています。
新たなエネルギー基本計画は、こうした電力消費量の増加を前提にして、安定供給と脱炭素のバランスをどうするかを探る必要があります。