アジアの脱炭素化に向け協力…AZEC首脳会議が初開催
アジアの脱炭素化に向けて協力する枠組みAZEC=アジア・ゼロエミッション共同体の首脳会議が初めて開かれました。
岸田首相
「AZECの立ち上げはアジアに世界から資金を引きつける新たな巨大脱炭素市場を生み出します。AZECの理念を共有する各国とともに脱炭素で連携していきたい」
AZECは岸田首相が去年提唱したもので会議には、日本やオーストラリア、マレーシアなど11か国が出席し脱炭素化に向けた基本原則を確認しました。
また岸田首相は調査やロードマップの策定などを日本が司令塔となって行う組織を立ち上げる考えを示しました。
共同声明には脱炭素化に向けて「各国の状況や出発点の違いに応じた多様で現実的な道筋を共有すること」が盛り込まれました。
脱炭素化に向けて石炭火力発電の廃止に重点を置く欧米とは一線を画し政府関係者は「アジアにあったルール作りを日本主導で行いたい」としています。
岸田首相は、技術開発、導入加速のための法制度の整備を進める考えを示していて、脱炭素化に向けた議論を主導しASEANとの連携をさらに深めたい考えです。