今年4ー6月期 実質GDP年率3.1%増 「個人消費」改善が押し上げ
国の経済の力強さを示すことし4月から6月のGDPは年率に換算して、3.1%のプラスと、高い伸びになりました。
内閣府が発表したことし4月から6月のGDP成長率は、物価の変動を除く「実質」で前の3か月と比べて0.8%増加しました。
2期ぶりのプラス成長で、年率に換算すると3.1%のプラスとなります。
賃上げによる所得の増加や認証不正問題によって滞っていた自動車の販売が再開したことなどにより、「個人消費」が1年3か月ぶりにプラスに転じ、GDPを押し上げました。
また、GDPの実額が、はじめて600兆円を超え、統計を取り始めて以来、最高となりました。
ただ、経済の専門家は、先行きについて、「消費者のサイフはそう簡単には緩まない。賃上げがさらに加速しないとしんどい」、「猛暑による消費減少も懸念される」と指摘しています。