コインランドリーで夜間の「節電割引」も 7月からは7年ぶりの「節電要請期間」に
政府は6月30日、「電力需給ひっ迫注意報」を解除しました。7月1日からは、全国で7年ぶりとなる「節電要請期間」に入ります。こうした中、あるコインランドリーでは、電力がひっ迫する昼ではなく、夜間の利用を促す「節電割引」が始まりました。
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6月30日夜、千葉県浦安市にある24時間営業のコインランドリー「wash-plus 北栄2丁目店」を訪ねました。
利用者
「いつも朝回してたんですけど、それを今日中に持ってきて、今日、回しちゃおうって」
いつも朝に訪れる男性が夜に訪れた理由は、30日から始まった「節電割引」です。この店では、午後9時から翌朝6時までの料金を30%オフにしました。電力がひっ迫する昼ではなく、夜間の利用を促すものです。
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2022年は、6月としては記録的な猛暑が続きました。
経済産業省によると、2022年6月の最大需要電力(東京エリア)は前年より28%増え、この10年間で最も多い5296万kWでした。
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求められる節電。都内で一人暮らしをする女性は、部屋に7つある電球のうち、点灯するのは2つだけにしています。
一人暮らしの女性(28)
「これくらい」
――この真ん中の電気つけないんですか?
一人暮らしの女性(28)
「つけないですね」
この女性は、節電生活を心がけているといいます。
――キッチン真っ暗ですけど?
一人暮らしの女性(28)
「ここが明るいんで、全然(問題ない)」
女性は電子レンジで夕飯を温めると、食べる前にコンセントから電源コードを抜きました。
一人暮らしの女性(28)
「『(電力が)ひっ迫してますので、電力下げてください』とか言ってるんで、それで電気代も下げられるなら良いし」
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一方、約80人が通う東京・江戸川区の「輝きベビー保育園 篠崎」では、エアコンの設定は国が推奨する28℃ですが、猛暑日続きのため、ほぼつけっぱなしでした。
園長
「コロナ禍というところもあるので、この換気も欠かせない。切ることができないので、24時間つけている」
熱中症や感染症対策をする中での節電について、こまめな消灯などできることは限られるといいます。
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6月30日、政府は4日続いた「電力需給ひっ迫注意報」を解除しました。ただ、7月1日からは、全国で7年ぶりの「節電要請期間」に入ります。
経済産業省の電力基盤整備課長は、「この暑さが続きますものですから、引き続き冷房などを活用していただきつつ、無理のない範囲での節電をお願いしたい」と述べました。
(6月30日放送『news zero』より)