5月の企業物価指数9.1%↑ 15か月連続上昇 日銀発表
日銀が発表した5月の国内の企業物価指数は、前の年の同じ月に比べて9.1%上昇し、15か月連続の上昇となりました。
日銀によりますと、国内の企業間の取引価格の変動を示す5月の企業物価指数は、2020年の平均を100とした場合、112.8となり、前の年の同じ月より9.1%上昇しました。上昇は15か月連続です。
上昇幅は、過去最大となった先月に比べて小さくなっているものの、依然として高い水準となっています。
資源高を背景に、石油・石炭製品のほか化学製品などが上昇し、円安による輸入コストの上昇も影響しました。
円ベースの輸入物価指数は前の年の同じ月に比べて43.3%上昇し、伸び率は比較可能な1981年以降最大で、企業物価指数の急上昇につながっています。
企業間の物価が上昇することで、今後、販売価格に転嫁されれば、消費者にとってもさらなる物価高が懸念されます。