東芝の筆頭株主ファンド、“もの言う株主”取締役をけん制「すべての利害関係者のために職責全うを」
東芝が、いわゆる“もの言う株主”を取締役に迎え入れたことを受けて、筆頭株主のファンドが日本テレビの取材に応じ、新経営体制をけん制しました。
東芝をめぐっては、“もの言う株主”で非上場化を要求している「ファラロン」と「エリオット」の幹部が東芝の取締役に就任するという異例の事態になっています。
これを受けて別の“もの言う株主”で、筆頭株主の「エフィッシモ キャピタルマネージメント」が日本テレビの取材に応じました。
エフィッシモは、ファンド幹部である2人の取締役に対して、ガバナンスの観点から、「東芝のすべてのステークホルダー=利害関係者のために、取締役としての職責を全うしてもらいたい」と求めました。取締役の立場を使って特定の株主に有利になる経営判断をしないよう、けん制したかたちです。
東芝はこれまでに非上場化8件を含めた10件の出資提案を受けています。今後、選定を本格化させる予定ですが、取締役会の半分がファンドの幹部や関係者に占められていて、紆余曲折が予想されます。