日商・小林会頭 賃上げには“取引価格の適正見直しが重要”
日本商工会議所の小林健会頭は、中小企業の賃上げ実現には、大企業の経営トップが取引先企業の方を向いて、取引の価格を適正に見直すことが重要だと指摘しました。
日商・小林会頭
「連合が目標を掲げること自体は否定しないし理解はできますが、実感としてはちょっとつらいなという感じがします。もちろん頑張りますけどね」
これは19日、労働組合を代表する「連合」が、来年の春闘で「5パーセント以上」の賃上げを要求する方針を示したことを受けたものです。
小林会頭は、ことし、業績が改善していない中で賃上げを行った中小企業が多かった現状を踏まえ、中小企業にとって5パーセント以上の賃上げは「なかなか難しい」と述べました。
その上で、「大企業の経営トップにこちらを向いてほしい」と述べ、中小企業が賃上げの原資をひねり出すには、大企業が中小企業の賃金上昇分なども考えて取引価格を適正に見直すことが重要だと指摘しました。