全トヨタ労働組合連合会に加盟する製造系組合 平均の賃上げ率が2000年以降で最高に
全トヨタ労働組合連合会に加盟する製造系組合の平均の賃上げ率が2000年以降で最高となりました。
トヨタ自動車グループの労働組合が加盟する全トヨタ労働組合連合会は、14日、2024年春闘の回答状況を発表しました。
加盟する製造系123組合のうち、122組合の交渉が決着し、定期昇給とベースアップに相当する「賃金改善分」を合わせた賃上げの平均妥結金額は、去年と比べて4000円ほど増加の月1万4074円となりました。
平均賃上げ率は5.08%と、2000年以降では最高水準でした。ボーナスにあたる一時金は、平均5.11か月分と去年より0.2か月分ほど増加しました。
121組合のうち、88組合が要求通りの一時金を満額で獲得したということです。
最低賃金の平均は去年より約8600円増加の月17万8617円となりました。
全トヨタ労連は、物価上昇から「労働の価値・生活」を守る、人手不足など雇用課題に直面する中、「産業・企業・職場の魅力向上」にこだわるなど加盟組合の粘り強い交渉から去年を大きく上回る水準の会社側の回答を獲得したと評価しています。