農林中金の投資や資産運用について 農水省が有識者招き検証会議
農林水産省は、農林中央金庫の投資や資産運用について、証券や金融の有識者を招いて検証する会議を27日から始めました。
農林中金は、外国の債権運用の失敗で多額の「含み損」が発生していて、その処理のため、今年度の最終赤字額は1兆5000億円規模に拡大する可能性があります。
会議では、その原因の検証と、今後同様の事態にならないためにどのように資産運用していくべきか、検証するとしています。
第一回目の会議では、参加者から資産運用について「各国中央銀行が利上げした際の対応はどうだったのか」や「組織のガバナンス体制は機能していたのか」などの質問がでました。
また、今後の投資について、農林中金の豊富な資金を活用し、農業・食品産業への投融資を増やしていくべきだ、などの意見がでたということです。
次回はそれらの質問に答えつつ、論点を整理していく予定です。
農林水産省は、検証会議は今後複数回開催し、最終的には農林中金の今後の経営発展につながる情報を提供したいとしています。