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魚が高い…「100円ずし」も初の値上げ 円安加速 国産モノも海外に“買い負け”

2022年9月8日 1:25
魚が高い…「100円ずし」も初の値上げ 円安加速 国産モノも海外に“買い負け”

創業以来、「一皿100円」を看板にしてきた「くら寿司」が初めて、「値上げ」を発表しました。食卓にも欠かせない魚の値上げラッシュ。そのワケは円安だけでなく…。

    ◇

安さがウリの回転ずしも、ついに値上げとなります。

回転ずしチェーンの「くら寿司」では、「極み熟成まぐろ」に、脂たっぷりの「サーモン」など、ネタの多くがこれまで「税抜き一皿100円」(税込み価格110円)でした。しかし、10月1日からは、人気トップ3に入るというマグロやサーモンなど約50品目の税込み価格が115円になります。1977年の創業以来、初めての値上げに踏み切りました。

値上げについて、「くら寿司」の来店客に話を聞くと…。

「買い物いったときとかに『あら?』って、結構ないですか」
「ちょっとずつ、お値段が上がってるのかなと」

――値上げの波が回転すしにも…

くら寿司に来た客
「そういうことよね」
「仕方がないでしょうけれども…」

    ◇

この“価格見直しの動き”が見られるのは、くら寿司だけではありません。

「スシロー」も創業以来初めて、10月1日から全ての皿を最大30円値上げします。「はま寿司」も、7日時点で値上げはないものの、ウリだった『平日1皿99円(税込み)』を廃止しています。

その一方で、10月から約50品目の値上げを決めた「くら寿司」では、“値下げ”となるものもあります。くら寿司の田中社長は7日、いま、価格変更に踏み切ったワケについて述べました。

くら寿司 田中邦彦社長
「終わりの見えないコストの高騰は、企業努力だけでは乗り切れないと判断し、急激な円安もあり魚介類の価格が高騰している。(1ドル=)140円台になると、3割くらいの影響がある。20%は最低ある」

実際、円安は止まらず。この7日までの2日間で約4円の円安が進みました。円相場は一時、1ドル=144円台まで下落し、今年の最安値をまた更新しました。

    ◇

新鮮な魚が所狭しと並ぶ東京・墨田区の鮮魚店「魚屋 山ちゃん」にも、値上げの波が押し寄せていました。

主婦(40代)
「サケが高くなってた」

――先週から100円値上げ

主婦(40代)
「やっぱりそうですよね!」

この店では、ノルウェー産のサケを先週から100円値上げしています。店の張り紙には、さらに来週「原材料高騰により、一部商店の価格が変更となります」と書かれていました。

鮮魚店の社長
「マグロ(の仕入れ値)が一気に上がっちゃって、赤字販売しているような状態。全然もう、全てのものが上がっています」
「国産のものですら、外国にもってかれちゃう。“買い負け”で」

この鮮魚店の社長が実感していたのは「買い負け」です。一体どういうことなのか。

漁業に詳しい北海道大学・佐々木貴文准教授によると、経済発展が著しい中国やインド、東南アジアでは需要が高まり、国内外の水産物をより高値で、より多く買う現状があるということです。日本は円安も拍車をかけ、この争奪戦に勝てず、必然的に国内に出回る量が減少し、値段が上がっているというのです。

――終わりの見えない値上げ、どう

鮮魚店の社長
「怖いですね。お客さんがどこまでついてきてくれるか、わからない」

来店客
「食べ物で、子どもがいるのであまり我慢したくない。娯楽費用とか節約したいと思います」

「一皿100円」の回転ずしから、食卓に並ぶ魚まで…。先の見えない価格の高騰は、一体いつまで続くのでしょうか。

(9月7日放送『news zero』より)