特別決議を可決 全漁連が原発“処理水放出”に反対
全国の漁業組合が加盟する全漁連=全国漁業協同組合連合会は、22日の総会で福島第一原発の「処理水」放出に反対する特別決議を可決しました。
全国漁業協同組合連合会・坂本雅信会長「私どもは(処理水の)放流に反対という立場は変わらないし、政府が何十年にわたり責任をもつこと、そういうところを決議をして要請したい」
全漁連は、処理水の安全性についての国の説明会などの対応を評価する一方、海洋放出は世界のどこも経験のないことで、漁業者の将来への不安はぬぐい去ることができないとして、処理水の海洋放出に反対する特別決議を可決しました。
処理水をめぐっては香港政府などが、海洋放出を始めれば福島県周辺の魚介類の輸入を禁止すると表明するなど、影響が懸念されています。
全漁連の坂本会長は午後に西村経済産業大臣と面会し、改めて反対の意思を伝える予定です。