日銀副総裁、来週の会合で「利上げを行うか議論し判断」と明言
日本銀行の氷見野副総裁は、追加利上げの判断材料である賃上げについて前向きな見通しを示し、来週の金融政策決定会合で「利上げを行うか議論し判断する」と明言しました。
日本銀行 氷見野副総裁「今年(今年度)に匹敵するような強い賃上げになるというのが、今までに得られた情報からはメインシナリオではないか」
氷見野副総裁は14日の講演で、来年度の賃上げについて、年始に企業経営者らから「前向きな話が多かった」とした上で、今年度に続く高い賃上げ率や賃上げの広がりに期待感を示しました。
また、今月20日に発足するトランプ次期政権の政策について、「来週の就任演説で、政策の大きな方向は示されるのではないか」と述べ、先行きの不確実性が一定程度低くなるとの見通しも示しました。
氷見野氏はこうした状況をふまえ、来週23日からの金融政策決定会合で、「利上げを行うかどうか議論し、判断する」と明言しました。