新型コロナ対策分科会 “第8波”備え…都道府県が「対策強化宣言」発出など専門家に諮る
11日に開かれている政府の新型コロナ対策分科会で、第8波に備え感染状況が今夏の第7波と同等かそれを上回る場合、都道府県が「対策強化宣言」を発出し、住民に外出自粛を要請できるようにする案などが専門家に諮られています。
11日の分科会で示された案では、まず、現在5段階となっている感染状況のレベルを4段階に見直します。感染者がいない状況の「レベル0」をなくし、感染状況が第7波と同じ程度やそれを上回った場合は「レベル3」の「感染拡大期」と位置付けます。さらに感染状況が悪化した場合には、「レベル4」の「医療ひっ迫期」と位置づけます。
レベル3の「感染拡大期」には、各都道府県は行動制限を行わず「対策強化宣言」を出し、「対策強化地域」に位置付けられた都道府県は、症状が出た際の外出自粛や大人数の会食を避けることなどを要請できるようにします。
そのうえで、感染状況が更に悪化した場合には医療ひっ迫を避けるため「医療非常事態宣言」を出し、外出や移動についてより強力な呼びかけや要請を行うとしています。
また、分科会で専門家からは、第8波で懸念されている新型コロナとインフルエンザの同時流行について、両方の検査を同時にできる「コンボ検査キット」を薬局で買えるようにするべきなどの意見が出されたということです。