日銀が金融政策決定会合 円安や物価高に対しての対応は
日銀は21日と22日、金融政策決定会合を開いています。円安が急速に進み物価への影響が大きくなる中どう対応していくのかが焦点となります。
世界各国で利上げの動きが相次ぐのとは逆に日銀は現在、低金利を誘導する大規模な金融緩和策を継続しています。
このため外国為替市場ではドルと円の金利差が意識されたドル買いが進み、今年に入りドルに対して30円近く円安が進んでいます。
円安による輸入コストの増加などを受けて8月の消費者物価指数は2.8%上昇と、政府・日銀が目標としてきた2%の物価上昇率をすでに上回っています。
関係者によりますと日銀内でも予想を上回る消費者物価指数の上昇や、資源高や円安で過去最大の貿易赤字となったことに「相当ショックを受けた様子」が見られると話しています。
しかし、日銀は今回も大規模な緩和策を継続することを決定する見込みで、黒田総裁が22日の会見で、円安や物価高に対してどのような発言をするのか注目されています。