富裕層の申告漏れ、過去最高の980億円――「ネットだしバレないだろう」インフルエンサーの事例も 申告漏れが“高額”な業種とは
富裕層の所得金額の申告漏れが過去最高の980億円だったと、国税庁が発表しました。その事例ではインフルエンサーも紹介されていました。申告漏れが高額な業種ランキングで上位に入ったのは「ブリーダー」や「焼肉」など。コロナ禍の影響もありそうです。
「23日は勤労感謝の日ですが、国税庁が発表した富裕層の所得金額の申告漏れは、去年7月~今年6月で総額980億円でした。儲けた額を申告していなかった人が多くいて、過去最高の額だといいます」
小栗泉・日本テレビ解説委員長
「今回の調査では、高額な申告漏れの事例がいくつか紹介されています。今っぽいものといえば、インフルエンサーがあります」
「SNSで商品を紹介して、フォロワー数などに応じて企業から報酬を得ていますが、その収入の一部を申告していなかったケースがあったということです。税理士によると『ネット上だしバレないだろうと思っていた』という人もいるそうです」
「また今回の事例ではありませんが、(飲み会に参加して謝礼をもらう)いわゆる『ギャラ飲み』のキャストと呼ばれる女性らが、ギャラ飲みのマッチングアプリ運営会社から支払われた報酬を申告しないこともあります」
「納税についての知識がなく、申告しないケースが多いといいます」
小栗委員長
「国税庁が毎年発表している、申告漏れが高額な業種ランキングがあります。今回は1位が経営コンサルタント、2位がくず金卸売業、3位がブリーダー、4位が焼肉、5位がタイル工事となっています」
有働キャスター
「いろいろ気になりますが、ブリーダーも入っているのですね」
小栗委員長
「ブリーダーは、ペットオークションで得た現金の売り上げを申告していなかったケースがあったということです」
「元東京国税局主査で税理士の佐藤弘幸さんは『ブリーダーはコロナ禍の巣ごもり需要で申告漏れが増えた一方、バーやキャバクラ店はコロナの影響でランクダウンしている』と分析しています」
有働キャスター
「廣瀬さんは経営者でもいらっしゃいます」
廣瀬俊朗・元ラグビー日本代表キャプテン(「news zero」パートナー)
「多くの人たちはきちんとルールを守って納税していると思いますので、ルールは守っていただきたいですね。学校の教育現場などでもお金の勉強はまだまだ足りないのかなと思うので、長期的視点に立つとその辺りも改善していくことが大事かなと思います」
有働キャスター
「確かにお金の教育というのも大事ですよね。そして、ランキング1位に入った経営コンサルタント。『経営』のコンサルタントですよね。これあかんやろ、という話です。とにかく、儲かったらきっちり税金は払ってください」
(11月23日『news zero』より)