大規模商談会に台湾企業100社が集結 TSMCの熊本進出をきっかけに九州に熱視線 新たなビジネスチャンスに期待 福岡
福岡市で台湾の金属製品関連のメーカーが集まる大規模な商談会が18日、開かれました。福岡での開催は初めてで、台湾の世界的半導体メーカーTSMCの熊本進出をきっかけに、九州への注目が高まっています。
■永易友希記者
「きょう福岡で行われた台湾企業の商談会。会場には、ボルトやナット電動工具など金属製品関連のメーカーが集まっています。」
こちらは、台湾の精密機械加工メーカーです。これまで取引がなかった九州の企業への自社製品の輸出を目指しています。
■VERNAL 海外業務部・呉中軒さん
「九州は台湾と近く、コストでは船便など短時間で対応できますので、これがメリットだと思います。」
こちらの金物商社でも。
■CANATEX・蔡耀徳 社長
「今まで取引してきたのは、東京・関東・関西ですが、これからもっと九州の皆さんと力を合わせて、台湾でできることがあればいいなと思う。」
集まった台湾企業の数は100社です。実は130社以上から申し込みがあり一部は断らなければならないほどで、注目度の高さがうかがえます。
九州に熱視線を注ぐ理由とは。
■台湾貿易センター・周秀隆 副秘書長
「この商談会は日本では12回目の開催ですが、今回、初めて福岡で開催したのは、TSMCの熊本進出によって熊本に新しい半導体のサプライチェーンができている。それによって創出される台湾と日本の新しいビジネスチャンスに非常に期待をしておりまして、台湾企業が新しい日本の取引先を見つけられるように、福岡での開催を決定しました。」
商談会に参加した日本企業も、新たなビジネスチャンスに期待を寄せています。
■ドーワテクノス 海外事業部・渡辺英明さん
「品質面で言うと、昔から比べるとお客様の声も台湾の品質が上がってきていると聞きますし、取引をしていても日本人のビジネススタイルを分かって商談されている企業が増えてきていると実感していますので、輸出・輸入どっちも増えていく感じになるんじゃないかと思います。」
企画した台湾貿易センターは「将来的には九州に興味を持っている、ありとあらゆる台湾企業の進出や市場開拓のサポートをしたい」と話しています。