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【挑戦】プロ野球2軍の新球団に参画 オイシックス・ラ・大地の高島社長に密着 目指すは“日本一おいしい球団”!?《新潟》

2024年6月14日 20:22
【挑戦】プロ野球2軍の新球団に参画 オイシックス・ラ・大地の高島社長に密着 目指すは“日本一おいしい球団”!?《新潟》

食品ビジネスからスポーツビジネスまで幅広い展開を進めているリーダー、オイシックス・ラ・大地の高島宏平社長。

2024年からプロ野球の2軍戦に参戦した新潟アルビレックスBCのメインスポンサー契約を結び、球団名は「オイシックス新潟アルビレックスBC」となりました。
なぜ新潟の球団でプロ野球に参画しようとしたのか、そして目指していることとは……。

聞き手は話題のリーダーや新たな挑戦をする人に取材を続けている新潟県出身で元アルペンスキー日本代表の皆川賢太郎さんです。

◆「オイシックス・ラ・大地」高島宏平社長

下ごしらえが済んだ食材とレシピのついたミールキットの開発や、形が不揃いの食材の使用など食料問題にも積極的に取り組み食品の総合ビジネス企業として拡大を続けている「オイシックス・ラ・大地」。会社を立ち上げたのは2000年。当時の社名は「オイシックス」でした。

社長を務める高島さんの仕事は常に分刻みです。

社員たちとのミーティングや新しいレシピの試食など限られた時間の中で迅速に行われる中、高島さんの取材が新潟で実現したのは、ことし5月でした。

◆新潟との縁…「大地の芸術祭」

高島さんの姿は、新潟市の球場「HARD OFF ECOスタジアム」にありました。

Q)新潟には何か縁があったのですか?

〈オイシックス・ラ・大地代表取締役社長 高島宏平さん〉
「出身とかそういうのではないのですが、十日町と津南の方で『大地の芸術祭』っていうのがあって、そこで7、8年前からNPOの副理事長というものをやっていて……。当社の食品の販売で言うと非常に多くの良い生産者さんが新潟にいらっしゃいますので食材の販売はずっとさせていただいていますね」

◆商品のパッケージには「大地の芸術祭」の作品

「大地の芸術祭」との繋がりがあるという高島さん。
実はオイシックスの商品パッケージには「大地の芸術祭」の作家が描いた作品が……。

◆「何が正解かわからない感じはちょっと燃える」

新潟にゆかりのある高島さん。メインスポンサー契約を結んだ新潟アルビレックスBCのネーミングライツを取得、一部出資し、高島さん自身が代表権のある会長を務めています。

Q)なぜ突然、スポーツに参画を?

〈オイシックス・ラ・大地代表取締役社長 高島宏平さん〉
「いくつかあるんですけど、1つはやっぱりプロ野球ってその企業名をチーム名につけられる非常に特殊なスポーツですよね。日本で1番大きなスポーツが企業名をつけられるというのは純粋にマーケティング的にも非常に魅力があるなということと、66年ぶりに球団が増えてかつ2軍のみの球団って初めてなので、その何が正解かわからないですよね。この何が正解かわからない感じはちょっと燃えるんですよ。やったことある人がいないっていうのは非常に燃えるし、それをたまたま結構縁のある新潟でやれるっていうのは非常に魅力的なチャンスに映って」

実は、高島さんが最初に会社を立ち上げた頃の投資家が新潟の企業の経営者だといいます。

〈オイシックス・ラ・大地代表取締役社長 高島宏平さん〉
「インターネットで野菜売るなんて誰も出資してくれないようなことで非常に苦労した中で、(NSGグループの)池田会長にエンジェルとしてご出資していただいて、そういう意味でもちろん感謝もしていますし恩人でもあって20年以上の人間関係があって。そういうご縁もあるんで非常にやりやすいというか、やるべき流れだなっていう感じだったんですよね」

◆チームの課題は資金面や選手の確保など

オイシックス新潟アルビBCはプロ野球2軍ファームリーグに参加することが内定。
しかし当時、課題となっていたのが年間140試合を戦い抜くための選手の確保やチーム編成、そして安定的に球団を運営するための資金面でした。

オイシックス・ラ・大地をパートナーとして迎えたことについて、オイシックス新潟アルビBCの監督は……。

〈オイシックス新潟アルビレックスBC 橋上 秀樹 監督〉
「今までの規模感ではなかなか今シーズンは戦えませんから、いろんな意味でオイシックスさんに入っていただいたということは非常にありがたいです」

選手たちもプロ野球1軍での夢をかなえるため今年、全く新しいステージでプレーしています。

◆「日本一おいしい球団に」

Q)スポンサーとして球団を持つというよりはきっと違う戦略があるんじゃないかなという風に思ったので今日ちょっとお聞きしたかったなと……

〈オイシックス・ラ・大地代表取締役社長 高島宏平さん〉
「食の会社でしかも新潟で始めるんで美味しくないとダメだろうなと思っていまして、“日本一おいしい球団”を作りたいと思っているんですよね。まずスタジアムグルメもとにかく何にもできてないけどグルメだけはまずやろうってことで、いくつかメニューも開発しましたし」

◆スタジオグルメに工夫

“日本一おいしい球団”を目指して作られたオリジナルのスタジアムグルメ。

新潟の食材の魅力を生かしながら幅広い世代に楽しんでもらえるように工夫したメニューが毎試合エコスタジアムで提供されています。

〈元アルペンスキー日本代表 皆川健太郎さん〉
「じゃあ自慢のカレーライスいただきます」

〈オイシックス・ラ・大地代表取締役社長 高島宏平さん〉
「燻製なんで普通のカレーと違いますよね」

〈元アルペンスキー日本代表 皆川健太郎さん〉
「確かに燻製で少しこう鼻に残る感じがいいですね」

〈オイシックス・ラ・大地代表取締役社長 高島宏平さん〉
「地元のお野菜やビーフ使って燻製でやって、あとちょっと隠し味。オイシックスの野菜ジュースが入ってます。スムーズな感じで」

◆「みんなでつくる球団に」

Q)今までにない取り組みをやっていただけるっていうのは非常に面白いというか……

〈オイシックス・ラ・大地代表取締役社長 高島宏平さん〉
「先ほど日本一美味しい球団を作りたいという風に申し上げましたが、それ以外はむしろ『何でもあり』っていう風に開いて皆さんからアイデアをいただきながらやっていくのがいいかなと思っていまして。とにかくあまり固定観念にとらわれずにいろんなアイデアを皆さんにいただいて、それをどんどん実現して“みんなで作る球団”だったらいいかなと思ってますね」

Q)きっとこの野球も県民にとっての誇りになる日が……。

〈オイシックス・ラ・大地代表取締役社長 高島宏平さん〉
「ぜひもう皆さんで作っていただいて、僕もどこにこの球団行くんだろうと楽しみにしていますが、あまり作りすぎず、皆さんで一緒に作っていきたいなと思っていますね」


(2024年5月16日放送「夕方ワイド新潟一番」より抜粋)

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