損害保険大手3社の中間決算 過去最高益を更新 政策保有株式の売却益が大きく押し上げ
損害保険大手3グループの今年度の中間決算が出揃いました。3社とも、政策保有株式の売却益が業績を大きく押し上げ、この時期としての過去最高益を更新しました。
損保3グループが19日に発表した今年4月から9月までの半年間の中間決算で、各社の純利益はMS&ADホールディングスが前年のおよそ5.2倍の4589億円、東京海上ホールディングスがおよそ3.4倍の6885億円、SOMPOホールディングスがおよそ2倍の2622億円でした。
損保業界では、主力の自動車保険が物価高による修理代高騰などで保険金の支払い額が増え、業績の重しになっていますが、各社とも政策保有株の売却益が大きく収益を押し上げました。また、円安の影響で海外事業が好調でした。
大手損害保険会社をめぐっては、企業向けの保険料調整問題や情報漏えい問題など、相次いで不祥事が発覚していますが、各社とも今のところ、業績への影響は軽微だとしています。