「県内就職を選択肢に」メタバースで企業説明会 対面不要 全国から参加可能 山梨

就職活動が本格化する中、全国の学生が気軽に県内企業の魅力について知ることができる新しい形の企業説明会が6日、開かれました。
佐藤記者
「3月から始まった就職活動、きょう説明会が開かれたのはなんと、インターネット上の空間なんです」
開かれたのは顔をみられることもなく、ニックネームで参加できる「メタバース合同企業説明会」。インターネット上の仮想空間を自身の分身となるキャラクターで自由に動き回ることができる気軽さがポイントです。
「県央ネットやまなし」と甲府市などの10市町が連携して企画したもので、110の企業・団体が参加しました。参加企業は仮想空間に設けたブースで資料を展開しながら、チャットや音声を通じて自社の魅力をアピールしました。採用に頭を悩ませる企業では学生に気軽に話を聞いてもらえる機会になると、この新しい形の説明会に期待を寄せます。
参加企業の採用担当者
「踏み込んだことをいろいろと質問されるのではないかと想定しているので(求職者が)満足してもらえるところまで話せるかが一つのポイントだと思っている。次のステップは対面で話すこと。メタバース説明会はきっかけ作り」
また、参加した学生は企業の担当者と対面しないことで第一印象が採用に響かないことや、普段はしにくい質問ができることなどをメリットと捉えていました。このほか「働く人の顔が見える動画があれば、企業のカラーが見えるのでありがたい」といった意見も聞かれました。
甲府市雇用創生課 武内和子 課長
「県外でも、時間も費用も制約を受けずに参加できる。(山梨には)たくさんいい企業があるので、この機会を活用して県内就職などを選択肢の一つとしてほしい」
主催者側では今後も様々な取り組みを通じ、学生と企業の橋渡しに努めていくとしています。