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最低賃金の引き上げ額、厚労省審議会が50円との目安示す 過去最大の額にも「もっと上がってほしい」

2024年7月25日 17:44
最低賃金の引き上げ額、厚労省審議会が50円との目安示す 過去最大の額にも「もっと上がってほしい」

 アナタは50円にどんな価値を感じますか?

 昔は子どもたちが駄菓子屋で……。

 当時の子ども
「安いしな、お菓子とかな、おもちゃとかな、いっぱいあるしな」

 50円のお小遣いで様々なモノを買い―。

 駄菓子屋のおばちゃん
「30円と20円とふたつやろ。それより、ようけほしかったら10円のものようけ買うたら数ようけなるよ、というふうに」

 買い物を勉強することもできました。こうした町の駄菓子屋も姿を消しつつある現在―。

 再び50円の価値が議論に。

 厚生労働省の審議会は24日、全ての労働者に支払わなければならない最低限の時給=「最低賃金」の引き上げ額について、50円とする目安を示しました。昨年度を上回る過去最大の引き上げで、全国平均は、現在の1004円から1054円になります。

 ただ、この金額について街の人は――。

 街の人
「いやぁそんなに、50円じゃ。もっと上がってほしい」
「物価高もあるんで、それに伴った給料にしてくれないと。結局、給料上がっても一緒かなと」
「海外だったらもっと上がってるというじゃないですか。なのでちょっとずつでも上がるのならいいのでは」

 審議会では、労働者側が大幅な引き上げを求めていましたが、経営側は「賃上げでコストが増えることで企業の倒産につながるおそれがある」などとして、慎重な姿勢を示したため審議が難航していました。

 過去最大、50円の引き上げですが、この夏冷え込んだ消費マインドを温めることはできるのか。

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