支援物資積んだトラックがガザ地区側に バイデン氏「市民が引き続き支援を受けられるよう尽力」
パレスチナ自治区のガザ地区とエジプトの境界にあるラファ検問所が21日に開通し、支援物資を積んだトラックがガザ地区側へ入りました。
ガザ地区での人道危機が深刻化する中、21日、エジプトとの境界にあるラファ検問所が開通し、支援物資を積んだトラック20台がガザ地区側に入りました。
ガザ地区に支援物資が入るのは、イスラム組織「ハマス」とイスラエル軍の大規模な衝突以降、初めてです。エジプトのNGO関係者は、「トラック20台では支援物資は到底足りない」として、人道支援の継続を訴えました。
検問所の開通を受け、アメリカのバイデン大統領が、「ガザ地区の市民が引き続き支援を確実に受けられるよう尽力する」と声明を出したほか、国連側は、「22日にも20台から30台のトラックがガザ地区に入る可能性がある」としていて、今後も人道支援に向けた調整が行われる見通しです。
一方、イスラエル軍はガザ地区への攻撃を続けていて、「ハマス」側は21日もガザ地区中部の街が空爆を受け、少なくとも13人が死亡したと発表しています。
イスラエル軍は、「ガザ地区への攻撃を継続し、今後さらに攻撃を強める」としていて、ガザ地区南部へ避難するよう改めて警告を出しています。