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北朝鮮「衛星打ち上げ」写真を公開 金総書記の妹・与正氏は再度の打ち上げを強調

2023年6月1日 20:05
北朝鮮「衛星打ち上げ」写真を公開 金総書記の妹・与正氏は再度の打ち上げを強調

北朝鮮メディアは1日、「軍事偵察衛星の打ち上げ」とする写真を公開しました。また、金正恩総書記の妹・与正氏は「軍事偵察衛星は遠からず宇宙軌道に正確に進入して、任務遂行に着手するであろう」と、再び打ち上げる考えを強調しました。

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北朝鮮が打ち上げた軍事偵察衛星。北朝鮮の朝鮮中央通信は1日朝、弾道ミサイルの技術を使った打ち上げの写真を公開しました。「失敗」と認めた打ち上げ写真の公開は異例のことです。

5月31日に黄海に面した東倉里にある西海衛星発射場から打ち上げられた軍事偵察衛星は、韓国・於青島の沖合に落下しました。

韓国軍の関係者によると、落下物の一部は水深75mの海底に横たわっているといいます。長さは15mほどで、引き上げ作業を行っているということです。

金正恩総書記の妹・与正氏は1日朝、外国向けのメディアで「軍事偵察衛星は遠からず宇宙軌道に正確に進入して、任務遂行に着手するであろう」との談話を発表。再び打ち上げる考えを強調しましたが、具体的な時期については言及しませんでした。

一方、国内向けのメディアでは…

朝鮮中央テレビ(1日午後5時ごろ)
「敬愛する金正恩同志の愛情の中、子どもたちの笑い声が響いています」

1日夕方までに打ち上げのニュースには一切触れないままです。軍事偵察衛星の打ち上げは、国家計画にも掲げた金総書記の肝いり事業です。さらに、国民が食糧難など厳しい生活を強いられている中、国内向けには失敗したことを公にしたくないとみられます。

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一方、今回の発射についてアメリカ・ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は、発射のたびに北朝鮮の軍事技術が改善することへの懸念を示し、金総書記を非難しました。

アメリカ カービー戦略広報調整官
「主な懸念は、失敗しても、成功しても発射のたびに金正恩総書記とその科学者や技術者が学習し改善することだ」

一方で、改めて北朝鮮に対話も呼びかけました。

しかし、与正氏は「アメリカとその手先とは対話の必要性も感じず、一層攻勢的な姿勢で対応を続けていく」として、対決姿勢を改めて示しています。