北欧2か国首脳、トルコにNATO加盟理解求める アメリカではウクライナ支援強化へ追加予算案が成立
NATO(=北大西洋条約機構)への加盟を申請したフィンランドとスウェーデンの首脳が、加盟に難色を示すトルコのエルドアン大統領と電話で会談し、NATO加盟に理解を求めました。
フィンランドのニーニスト大統領とスウェーデンのアンデション首相が21日、トルコのエルドアン大統領と相次いで電話会談しました。
両国の首脳はNATO加盟に理解を求めましたが、エルドアン大統領は、トルコがテロ組織に指定するクルド人組織をスウェーデンとフィンランドが支援していると批判したということです。
エルドアン大統領はその後、NATOのストルテンベルグ事務総長に、両国がテロとの闘争でトルコとの連帯を示さない限り加盟を支持しないと伝えていて、首脳会談での大きな進展はありませんでした。
一方、ロシア外務省は21日、アメリカのバイデン大統領ら、アメリカ人963人の入国を無期限に禁止する措置を発表しました。経済制裁への報復で、「敵対的な行動には必ず対抗措置を取る」としています。
こうした中、アメリカでは21日、ウクライナ支援強化のための追加予算案がバイデン大統領の署名を経て成立しました。予算規模は400億ドル(=日本円でおよそ5兆1000億円)規模で、これによってバイデン政権は、ウクライナへのさらなる軍事支援が可能になります。