北欧2か国、トルコ大統領と電話会談 NATO加盟に理解求める
NATO(=北大西洋条約機構)への加盟を申請したフィンランドとスウェーデンの首脳が、加盟に難色を示すトルコのエルドアン大統領と電話で会談し、NATO加盟に理解を求めました。
フィンランドのニーニスト大統領とスウェーデンのアンデション首相が21日、トルコのエルドアン大統領と相次いで電話会談しました。
ニーニスト大統領は会談で、「NATOの同盟国として、関係は一層強くなる」と加盟に理解を求めました。
トルコはテロ組織に指定するクルド人組織を支援しているとして、両国の加盟に難色を示していて、エルドアン大統領は会談で、「同盟国に脅威を与えるテロ組織を見て見ぬふりをしている」などと批判しました。
また、アンデション首相に対し支援をやめるよう求め、「トルコの懸念を共有する具体的で真摯(しんし)なステップを期待する」と伝えました。
こうした中、ロシアからフィンランドへの天然ガスの供給が停止されました。ロシアの国営ガス会社「ガスプロム」は、ロシアの通貨ルーブルでの支払いを拒否したためと説明していますが、NATO加盟申請に対する報復措置の可能性もあります。
また、ロシア外務省は21日、アメリカのバイデン大統領やブリンケン国務長官ら、アメリカ人963人の入国を無期限に禁止する措置を発表しました。
経済制裁への報復だとして、「敵対的な行動には必ず対抗措置を取る」としています。