米露外相電話会談 ウクライナ情勢進展なし
緊迫するウクライナ情勢をめぐって、アメリカのブリンケン国務長官とロシアのラブロフ外相が1日、電話で会談しました。
アメリカ政府高官によりますと、電話会談は約30分間行われ、ブリンケン長官は、ウクライナ国境付近に展開しているロシア軍の撤収を改めて促しました。
一方、ラブロフ外相は、ロシア軍に侵攻の意図はなく、自国の領土内で部隊が移動しているにすぎないと主張したということです。
また、アメリカ政府高官は、アメリカが緊張緩和策として提案した軍事演習の制限などについて、会談前にロシアから書面で回答を受け取ったものの、会談でラブロフ氏は「正式な回答ではない」と述べ、プーチン大統領の承認が必要との認識を示したとしています。
そのプーチン大統領も1日、アメリカの提案への回答は、まだ明らかにできないと述べました。
プーチン大統領「(アメリカとNATOからの)回答に関するロシアの決定は見つかる(決まる)と思うが、まだ、どのような形になるか言えない」
プーチン大統領はその上で、アメリカやヨーロッパ諸国との協議を続ける考えを示しています。