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2022年4月10日 20:30

中国では“やたらと写真を撮らないで” 「中国で写真を撮ってはいけない場所」とは

中国では“やたらと写真を撮らないで” 「中国で写真を撮ってはいけない場所」とは
一見普通のビルも…実は「人民解放軍の病院」

中国では突然、人が消える――。
今年1月、中国のSNSに首を鎖でつながれた女性の映像が投稿され、「人身売買」だとして世界に衝撃を与えました。中国では地方を中心に女性や子どもの誘拐や人身売買が今でも行われているとされていますが、国家権力により人が消えてしまうこともあるといいます。中には日本人も…。だからこそ、中国では「やたらと写真を撮らないで」。日本テレビ中国総局・槻木亮太記者が解説します。

■16人の日本人が拘束 今も服役中の人も

激化する香港民主化デモを最前線でリポートするなど、数々の中国のニュースを報じてきた、日本テレビ中国総局・槻木記者。新型コロナウィルスが世界で初めて確認された武漢を取材した際には、当局関係者と思われる“ナンバープレートのない車”に尾行されました。そんな槻木記者は「国家権力により拘束された人」への取材も進めており、実は日本人も拘束されるケースが相次いでいると解説します。

「2015年以降に少なくとも16人がスパイ行為に関わったなどとして拘束されており、今も服役中の人がいます。中国は特に国家や政治に関わる問題に非常に敏感で、日本での常識は通用しない、いつどこでどんな事件に巻き込まれるかわからないということを肝に銘じておく必要があります」

外国メディアとして中国を取材する際、長期間拘束されるケースはめったとないものの、今でも取材中に警察などの妨害にあって短時間拘束されるということもあるといいます。

「1年ほど前にはアメリカメディアの中国人スタッフが『国家の安全に危害を加えようとした』として拘束されて、今もなお出てきていません。具体的な容疑の内容も分かっておらず、我々日本メディアとしても、強い危機感を持ちながら、取材を進めているのが実情です」

■中国では“やたらと写真を撮らないで”

槻木記者は「中国ではやたらと写真を撮らないで」と話します。

「各国同じような状況はありますが、特に中国は街中に突然、軍事関連施設や党の関連施設があったりします。街中で記念写真を撮ろうとしたら、実はそこが撮ってはいけない場所だったということが度々起きうるのです」

例えばこちらのビルは、一見普通のビルですが、実は人民解放軍の病院です。軍の幹部や中国共産党幹部が最新の医療を受けるような病院なので、タイミング悪く病室に向かってカメラ向けたりするとトラブルになる可能性があるということです。

■「様々な情報に触れて中国を考えて」

私たちは中国という国とどう向き合えば良いのか。槻木記者はこう締めくくります。

「今回お伝えしたのは、あくまで中国の1つの側面です。見る角度によっていろんな顔を見せる巨大な国ですから、今回のことをもって『中国は怖い国だから付き合うのはやめるべきだ』などと一刀両断するのではなく、様々な情報に触れることで、中国という国を考えて欲しいと思います」

(2022年4月9日放送「有働由美子とフカボリ記者」より)