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要衝セベロドネツク戦闘続く…ゼレンスキー氏は成果強調 一方マリウポリでコレラ流行の恐れも

2022年6月10日 17:23
要衝セベロドネツク戦闘続く…ゼレンスキー氏は成果強調 一方マリウポリでコレラ流行の恐れも

ロシアが制圧を目指すウクライナ東部ルハンシク州の要衝セベロドネツクについて、イギリス国防省は10日、ロシア側が支配を広げる作戦に大きな進展はみられていないと明らかにしました。

イギリス国防省は10日、「セベロドネツク周辺では戦闘が続いており、ロシアは再び街の大部分を支配しているが、より広い地域を包囲する作戦はほとんど進展していない」との分析を明らかにしました。

ルハンシク州知事は9日、「ロシア側とウクライナ側の境界線は、1日でも大きく動く可能性がある」と指摘した上で、「西側の長距離砲があれば、2~3日で街を奪還することができる」と訴えました。

ゼレンスキー大統領「セベロドネツクやリシチャンシクなど、ロシア側が重要と考えているドンバスの街は持ちこたえている」

ゼレンスキー大統領はまた、ウクライナ軍がハルキウ州やザポリージャ州でも成果をあげつつあると強調しました。

一方、ロシア側が掌握した南東部マリウポリについて、イギリス国防省は「医療サービスが崩壊寸前である可能性が高く、コレラが大流行する危険性がある」と分析しています。

ウクライナ公共放送も、「ロシア軍が侵攻の際に下水道を破壊したこと、数千の遺体が放置されていることから、コレラが大流行する可能性がある」と指摘しています。