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ロシア「1260か所を攻撃した」 東部完全制圧に向け新局面

2022年4月20日 5:44

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が東部の完全制圧に向け新たな局面を迎える中、ロシア国防省は19日、前日の4倍にあたる1260か所を攻撃したと発表しました。

ロシア国防省は19日、ウクライナの東部や南部など1260の標的をミサイルなどで攻撃したと発表しました。前日から、約4倍に増えたことになります。また、ウクライナ軍の関連施設31か所について、空爆を行ったと明らかにしています。

ラブロフ外相「この作戦の新たなステージが始まっている。この特別作戦全体において、非常に重要な局面となると確信している」

ラブロフ外相は、目標は東部地域の「解放」で、作戦を続けると強調しています。

東部のクラマトルスクでは19日、攻撃によるものとみられる爆発があり、AP通信によりますと、少なくとも1人が死亡し、3人がケガをしたということです。

また、ドネツクやイジューム周辺での攻撃について、アメリカ国防総省の高官は、限定的だとしつつ、「より大規模な攻撃の前触れだ」と分析しています。さらに、ロシア軍はウクライナ国内に追加の兵力を投入し続けていて、新たに2つの大隊が加わったと指摘しています。

一方、南東部のマリウポリでは、製鉄所で抵抗を続けるウクライナ側の部隊に対し、ロシア国防省が新たな提案を行ったとロイター通信は伝えています。ロシア側は、19日の投降期限にウクライナ側が応じなかったとした上で、20日も攻撃を停止し、武装解除に応じる時間を設定するということです。