自民党の麻生副総裁が台湾を訪問し、蔡英文総統らと会談したことについて、中国政府は「対立をあおり、中国の内政に干渉した」などと非難しました。

台湾を訪問した麻生氏は8日に蔡英文総統と会談し、安全保障分野を含め、日台関係を深めていくことを確認しました。

一方、同じ日に行った講演では、台湾有事の回避に向け台湾やアメリカなどと連携し抑止力を働かせる必要があり、「戦う覚悟」が求められていると強調しました。

これに対し、中国外務省は9日に談話を発表し、「台湾海峡の緊張を誇張して対立をあおり、中国の内政に乱暴に干渉した」などと非難しました。すでに日本側に「厳正な申し入れ」を行ったということです。

その上で、日本側に対し「いかなる方法でも『台湾独立』の分裂勢力を後押ししてはならない」と強くけん制しました。

さらに、台湾側には「外部勢力と結託して台湾独立を図る挑発行為は、必ず失敗に終わる」と強調しています。