韓国大統領選 「2強」の選挙構図に変化も
2か月後に迫った韓国の大統領選挙で支持率が急落している最大野党の尹錫悦候補に対し、中道系野党の安哲秀候補が支持を伸ばし、選挙の構図が変化しつつあります。
10日に発表された世論調査会社・リアルメーターの調べでは、大統領候補の支持率でトップは与党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)候補で40.1%、2番手の最大野党「国民の力」の尹錫悦(ユン・ソギョル)候補は5ポイント近く下げ、両候補の差が拡大しています。
こうした中で中道系野党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)候補の支持率は前の週から倍近くに増え11.1%に上昇しました。
尹錫悦候補をめぐっては妻の経歴詐称問題や陣営の内紛による混乱が続き、嫌気がさした有権者が中道系の安哲秀候補に流れたものとみられます。
安氏の急浮上によって“二強”だった選挙の構図が“三つどもえ”に変化しつつあり、今後、尹氏と安氏が野党候補として一本化を行うかなどが焦点になっています。