韓国の中道系野党「国民の党」の安哲秀（アン・チョルス）代表は１日、来年３月の大統領選挙への出馬を表明しました。

安哲秀氏は１日午前、ソウル市内の国会で、来年３月の大統領選挙への出馬を表明しました。安氏は「憎悪と偽り、過去にとどまる政治と決別する」と述べ、“クリーンで道徳的な大統領”を目指すと訴えました。医師出身でＩＴ企業の経営に携わった経験などをアピールし、「科学技術中心の国家を建設する」と意欲を示しました。

安氏が大統領選挙に挑むのは今回が３回目で、前回２０１７年の選挙では２１％の得票で３番手でした。

次の大統領選挙に向けては、与党「共に民主党」が先月、前京畿道知事の李在明（イ・ジェミョン）氏を公認候補に選出。保守系の最大野党「国民の力」では前検事総長の尹錫悦（ユン・ソギョル）氏とベテランの洪準杓（ホン・ジュンピョ）氏ら４人が争っていて、今週５日に公認候補が選出されます。

最新の世論調査では、次の大統領への期待として与党「共に民主党」の李在明氏と最大野党「国民の力」の候補者（尹氏、もしくは洪氏）が約３割ずつの支持を得て拮抗する中で、中道系の安氏が今後、どこまで支持を広げられるのかが注目されます。